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2016年11月08日

「出演者からのコメント」シリーズ 第4弾 小家一彦(キャノンズ・コンサート室内合唱団団員:バス)

出演者の写真

ダーティントン・グレートホール

CCCCが創設されて初のミーティングに私は不参加で、ちょうどその前日に、イギリス・ダーティントンのサマースクールにてヘンデルのオラトリオ『イェフタ』(第13回HFJの演目でした)の演奏に参加しておりました。歴史あるダーティントンのグレートホールで、ヘンデルの音楽への誇りをもって奏でる英国の紳士淑女たちにまじって、ラストの感動的なアーメンハレルヤの響きに包まれながら、これからHFJの演奏活動に関わっていくことへの期待が弥が上にも高まっていくのを感じました。CCCCの初ステージ『ヘンデル・オラトリオからの知られざる合唱名曲選』(2005年12月16日、浜離宮朝日ホール)は、その期待に十二分にそして強烈に応えてくれるものでした。一曲一曲の、大胆に変化しながらデリケートな面も見せる表情と、響きの密度の高さに、驚きの連続であったことを覚えています。中でも『ベルシャザル』の「我らが帝国を守護する神々よ」は、まさに異教徒たちの饗宴における熱狂のリズムで異彩を放ち、特に強く印象に残るものでした。『ベルシャザル』の合唱曲は各場面において役を負うものも多く、特に多彩な表現が求められると思います。結成12年を迎えたCCCCは、ヘンデルの合唱曲の劇的な表現の魅力に、ますます捉えられてきているように思います。演奏会当日には、会場にお越しの皆さまとともに、その高揚感の中に身を置くことができますことを、本当に楽しみにしています。