Handel Festival Japan

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2018年1月10日

「出演者・スタッフからのメッセージ」 第5弾 藍原範道(キャノンズ・コンサート室内合唱団、テノール)

出演者の写真CCCCのホームグラウンド「池上ルーテル教会」。 HFJの発展を静かに温かく見守って来てくれた大切な場所です。

新年あけますと、ヘンデルの音楽に浸る時間がやって来ます。
これは、2005年のキャノンズ・コンサート室内合唱団(CCCC)の結成以来毎年のことですので、もはや自然な感覚といいますか、逆にヘンデルを歌わずして1年は始まらないといった具合です。

今回の『テオドーラ』の合唱は全部で11曲あります。
どの曲も個性があり、4時間にも及ぶ大オラトリオの要所要所を締める要を担っています。
その中でも、今回特に注目していただきたいのは、第2部終曲の合唱曲『He saw the lovely youth』でしょう。
ヘンデル自らが「メサイアのハレルヤコーラスよりも優れている」と豪語したほどの曲です。これを我々がどのように表現し、演奏するか。ヘンデルが語っていたことが嘘ではなかったとお客様に感じていただけるよう、渾身の演奏で臨みたいと思います。

そして、もう1曲は第3部冒頭の合唱曲『Blest be the hand』です。こちらの曲も素晴らしい大曲なのですが、テノールにとっては音域的に非常に難しく、気が抜けない曲です。2005年の合唱団結成記念コンサートの時にも取り上げて演奏したのですが、その時はオルガンとチェンバロ、チェロの伴奏による演奏で、水越哲さん、福島康晴さんという二人の素晴らしい歌い手に挟まれて死に物狂いで歌ったことが懐かしく思い出されます。今回はフルオーケストラでの初めての演奏のため、どのような響きになるのかとっても楽しみです。
ソロ、重唱、オーケストラの響きと共に、合唱の活躍にも耳を傾けていただければ幸いです。

皆様のご来場をお待ちしております!