Handel Festival Japan

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活動記録

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第7回 企画3 チェスキー・クルムロフ城内劇場真正バロック・オペラ招聘公演「ヘンデル・オペラの名アリア」

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    チェスキー・クルムロフの町並み

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    チェスキー・クルムロフ城内劇場

本公演はNHK BSハイビジョン番組にて放映されました。

今日、バロック・オペラはヨーロッパの多くの劇場で上演されるようになりました。しかし、それらの上演においては、音楽は当時のままの(authentic真正な)演奏でありながら、演技、衣装、背景などの演出は過激なモダン演出による上演が主流になっています。

チェコのチェスキー・クルムロフ城内劇場においては(真正に)バロック・オペラを再現する試みが行われています。そこで、HFJは記念年企画として、チェスキー・クルムロフ城内劇場「真正バロック・オペラ」を招聘し、ヘンデルのカンタータやオペラの名場面を当時のままの演技(ジェスチュア)と豪華な衣装により紹介します。このことにより、ヘンデル・オペラの真の魅力が浮き彫りになるものと確信しています。

プログラムについて

チェスキー・クルムロフのメンバーと協議した結果、現在、以下のような曲目を予定しています。いずれも名曲ぞろいですので、お楽しみいただけるものと思います。
いくつかの曲では、先行する器楽曲やレチタティーヴォから演奏する予定です。アリアだけではなく、器楽曲やレチタティーヴォの時の登場人物の舞台上の動きも興味深いものと思います。
《ソザルメ》はあまり知られていないオペラです。しかし、この作品が2004年にチェスキー・クルムロフ城内劇場で上演された際、優雅なジェスチュア付きで歌われた二重唱の官能的美しさに、私は言葉を失いました。その時、この城内オペラをいつの日にか、日本に招聘しようと決意しました。

三澤寿喜

主題

「没後250年記念フェスティバル」

曲目

オペラ《セルセ》(HWV 40)より

第1幕 第1場 セルセの器楽伴奏付きレチタティーヴォFrondi tenere「しなやかで美しい梢よ」アリオーソOmbra mai fu「かつて木陰ほど」

オペラ《アルチーナ》(HWV 34)よ

第2幕 第8場  アルチーナのアリアAh! mio cor!「ああ、我が心よ」
第2幕 第12場 ルッジェーロのアリアVerdi prati 「緑の牧場よ」

オペラ《ソザルメ》(HWV 30)より

第1幕 第11場 エルミーラのアリアDite pace, e fulminate「平和を宣言し、雷を落とせ」
第2幕 第8場  エルミーラとソザルメの二重唱Per le porte del tormento「苦難の門をくぐり抜け」

オペラ《アリオダンテ》(HWV 33)より

第1幕 第1場 ジネヴラのアリオーソVezzi, lusinghe「可愛らしさとお色気」
第3幕 第9場 アリオダンテのアリアDopo notte「暗く不幸な夜のあとには」

オペラ《リナルド》(HWV 7a)より

第1幕 第7場 リナルドのアリアCara sposa「いとしい人よ」
第2幕 第4場 アルミレーナのアリアLascia ch'io pianga「私を泣くがままにさせて」

オペラ《ロデリンダ》(HWV 19)より

第3幕 最終場 ロデリンダのアリアMio caro bene!「私の愛する人よ!」

オペラ《ジューリオ・チェーザレ》(HWV 17)より

第3幕 最終場 クレオパトラとチェーザレの二重唱Caro! Bella!「いとしい人! 美しい人!」

出演者とスタッフ

  • 出演者image

    オンジェイ・マツェク (指揮/チェンバロ)

  • 出演者image

    ズザナ・ヴルボヴァー (演出/ジェスチュア指導)

  • 出演者image

    ヤナ・ビーノヴァー・コウツカー (ソプラノ)

  • 出演者image

    ヴェロニカ・ムラーチュコヴァー・フチーコヴァー (メッゾ・ソプラノ)

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    ロザーリエ・コウサリーコヴァー (チェロ)

キャノンズ・コンサート室内管弦楽団

日時

2009年11月21日(土) 14:00開演

会場

トッパンホール
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チケット

一般発売は9月17日の予定です

入場料(全席指定)

全席指定 9,000円

取り扱い

アレグロミュージック ・・・ 03-5216-7131
トッパンホールチケットセンター  03-5840-2222

フォトギャラリー

  • 公演風景
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ご挨拶

日本のヘンデル愛好家の皆様へ!
こうして皆様にごあいさつできることを大変光栄に思います。
私達の文化の世界がバロック音楽の偉大な天才ヘンデルの没後250年を祝うこの記念すべき年に、彼のオペラで最も美しいアリアや二重唱を日本で演奏することができることは私にとってこの上ない喜びです。東京のヘンデル・フェスティバルへの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

オンジェイ・マツェク
バロック・アンサンブル「ホーフ-ムジチ」音楽監督

Greetings
Dear Japanese friends of Georg Friedrich Händel!
I am greatly honoured to have a chance to greet to all of you. I am exceptionally happy that I can perform in Japan Handel´s most beautiful operatic arias and duettos this remarkable year, when the cultural world is celebrating the 250th anniversary of the death of our great Baroque music genius.Looking forward to your presence at the forthcoming Handel Festival Tokyo and I sincerely welcome you all.

Ondřej Macek
Musical director of the Baroque ensemble Hof-Musici

メディア

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放送内容

第7回ヘンデル・フェスティバル・ジャパン 企画3
チェスキー・クルムロフ城内劇場「真正バロック・オペラ」招聘公演 ”ヘンデル・オペラの名アリア”

放送番組

再々放送情報
NHK BS2「クラシック倶楽部」
2010年3月29日(月) 朝10:00~10:55 (再再放送)

NHK BSハイビジョン「クラシック倶楽部」
2010年2月18日(木) 朝6:00~6:55
2010年2月25日(木) 13:00~13:55 (再放送)

本公演の演出について

本公演の演出においては、特に以下の4点を工夫しています。

1、バロック時代のデザインを模した、現地から持参の豪華な衣装(男性用2着、女性用2着)。
2、バロック時代のままの演技(ジェスチュア)。
3、歌詞と演技の密接な関わりを示すため、通常よりはるかにきめ細かい字幕表示。
4、バロック時代の照明方法(フット・ライト=脚光)を用いた、陰影の濃い幻想的な照明。

以上の点に留意して放送をご覧いただくと、これまであまり意識されてこなかった「バロック・オペラ本来の魅力」をお楽しみいただけるものと思います。

ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員長 三澤寿喜